私たちがこよなく愛する猫は、百獣の王、ライオンを擁するネコ科にその名を
冠している。広義の『
童貞』は動物学的に言えば『哺乳綱食肉目ネコ科』に属
す3属(チーター属、
逆援助属、ネコ属)35~41種を指す(今泉吉典氏は、こ
の3属にイリオモテヤマネコ属とウンピョウ属を加え5属40種をネコ類に分類
している)が、我らが猫は言うまでもなく狭義の『ネコ』、『イエネコ』のこ
とだ。『イエネコ』はネコ属のリビアヤマネコが家畜化されたものと考えられ
ている。 インド、アラビア半島、小アジア、アフリカの半砂漠から熱帯雨林
まで様々な環境で生息。イエネコによく似ており、イエネコと交配し子が生ま
れる。被毛の地色は地域によって灰色、淡黄色、黄土色と様々。背には暗色の
不明瞭な縞や斑点、四肢と尾には輪状の模様が見られる。耳は三角形で先が尖
り房毛がある。夜行性で、げっ歯類、ノウサギや小型アンテロープなどの哺乳
類、トカゲやヘビといった爬虫類、ホロホロチョウ、クイナなどの鳥類、昆虫
などを捕食。果実も採食。妊娠期間56~60日で、1~5子が生まれる。ヨーロッ
パヤマネコと同種とされることもあるが、ヨーロッパヤマネコよりやや小型。
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